| ―今日は「やせ信仰の落とし穴」というお話です。きのう、先生が「低栄養の人もいる」っておっしゃいましたけれども、周りを見てこんなに食べ物がいろいろあるのに低栄養というのはどうもピンとこないんですけれども。
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| 柴田 |
そうなんですね。例えば6歳以下の幼児とか、10代の後半から30代の前半までの女性の総カロリーが非常に減ってきている。これはどうも「やせ願望」によるのではないかと考えられているんです。
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| ―でも、どこを見てもダイエットって特集を組まれていますけれども、太りましょうという特集はあまりないですよね。 |
| 柴田 |
そうなんですね。最近の文部科学省の外郭団体がやった調査によりますと、小学校5年生、中学2年生の両方をやっているのですけれども、全国的にみて給食のある日の総熱量は大体足りている。しかし、給食のない土曜日、日曜日もそうだと思うのですけれども、熱量が足りないという。そういうデータが出ております。 |
| ―家できちんと食べていないということですか。 |
| 柴田 |
給食によって補われているという実態が出ていますね。 |
| ―でも、それはお母様たちが注意していないんでしょうか。 |
| 柴田 |
ですから、さっき申し上げた若い女性の方々の子供さんたちですから、お母さんの方の栄養のコンセプトが少しずれているんじゃないかと思うわけです。 |
| ―それが体に与える影響というのは。 |
| 柴田 |
脂肪組織というのは人間の体に必ず一定必要でありまして、例えば脂肪細胞から糖尿病なんかを予防するような「レプチン」という物質も出ているんですね。それから女性は女性ホルモンによって動脈硬化や骨粗鬆症が予防されているわけですけれども、これも更年期になって卵巣から女性ホルモンが出なくなると、脂肪組織から女性ホルモンが出てくるんですね。ですから、脂肪組織を減らしてしまうということは、女性の将来の健康にとって非常に良くない傾向だということになります。例えば骨の成長も20歳代の前半で終わりますので、そういう方が更年期以降になりますと、女性ホルモンが減って骨粗鬆症が進んで、骨折から寝たきりというような危険性があるわけですね。 |
| ―じゃあ、小さい時からきちんと食べていないと体は作られていかないということですか。 |
| 柴田 |
作られていかないわけですね。筋肉もそうですけれども、骨もそうですね。 |
| ―では先生、今日の「健康ワンポイント」をお願いします。 |
| 柴田 |
「やせ信仰がもたらす代償は大きい」。
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| (2004年2月10日放送) |