| ―今日は、「カレーは高齢者向けメニュー」というお話ですけど、カレーっていうと子供とか若い人に人気があるという気がしますが、お年寄り向けのメニューなんですか。 |
| 丁 |
医学的には、カレーというのはお年寄りに非常に向いているのではないかと思います。 |
| ―刺激が良くないんじゃないかという気がするんですけれども。 |
| 丁 |
ご高齢の方がカレーを嫌がるという理由の一つというのは、辛いということなんですね。しかし、調べてみますと、カレーの辛さということと、カレーの効果というのはあまり関係がないんですね。特に辛くする必要は全くないと思います。カレーにブレンドされている、辛くないスパイスの方がいろんな意味で漢方薬のような効果を生み出す原因になっています。 |
| ―スパイスを取ればいいので、辛さを取る必要はないということなんですか。 |
| 丁 |
いろいろと調べてみますと、カレーをお年寄りが召し上がっていただいた後に、脳の血流を測ってみますと、カレーを食べた後に脳の血流量はどんどん増えているという人が非常に多いということが分かってきたんですね。 |
| ―血の巡りが良くなるということですか。 |
| 丁 |
そうなんです。脳の血流というのは年を取っていくとだんだん下がってくるんですね。特に脳梗塞(こうそく)を起こすような人たちでは下がっている。また、ぼけの状態になっている人というのは非常に血流が低下しているということが分かってきたんですが、カレーを食べるとそういう人でも脳の血流が徐々に増えてくるんですね。つまりぼけ防止の予防食としても期待できるということなんです。 |
| ―栄養の面からいってもカレーっていろんな物が入っていますものね。 |
| 丁 |
そうですね。カレーは具として、お野菜もたくさん入ります。それからお肉も、お魚や貝類など、非常にバランス良く、いろんな物が、しかも火を通した形で入っている。
それからご高齢の方は味覚が衰えていますので、塩分の取りすぎということが多いんですね。みそ汁なんかでもだんだんお年寄り二人で暮らしているうちに濃くなってしまう。
ところがカレーはスパイスが使われていまして、このスパイスが食欲を刺激してくれるものですから、塩分を控えることができるんですね。ですから、カレーを入れて、その塩分を控えて、具はあまりぐつぐつ煮込まないで、短時間で火を通して、そして全体としてバランスを取っていくというのが理想的じゃないかと思います。 |
| ―では先生、今日の「健康ワンポイント」をお願いします。 |
| 丁 |
「カレーを食べてぼけ防止」。
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| (2003年7月17日放送) |